キム ホノ:碗 。
今更 ではありますが、陶器は本来的に「割れ物」であります。「何を当たり前の事を
・・・、」と、お思いの方もいらっしゃると思いますが、常識として理解されている筈
の事も、時代とともに変質して行くのですから、時折はその基本に立ち返ってみる事も
大切だと思うのです。技術という物は日進月歩であります。世の中が求める「便利」な
生活の為に、工業製品のうつわ達は「割れにくい」方向へと進んで参ります。なかには
伝統工芸 ◯ ◯ 焼と名乗るモノの中にも、同様に「割れにくい」を目指すようなコトが
当然のように語られていると聞き及びます。さてさて、どうしたものでしょうか。
陶・よかりよ で取り扱いの作家物のうつわたちは「割れ物」である事を大切に考えて
その意味を問いかけていきたいと思っております。
つづく 。
PRAY