
11月3日、文化の日。沖縄県立博物
館・美術館を訪れる。『写真0年』と
題された写真展と現代美術の作品や、
絵画作品が交互に展示されている中に
現代陶芸作品は國吉清尚の3点のみに
留まり(海外作家を除く。)未だこの
島に於いては、陶芸(工芸全般か?)
は伝統の中にしか存在していない、と
云う寂しい状況なのだと思った。
お客さんもまばらな静かな空間の
美術館を後に隣の博物館へ向かうと、そこは子供連れの家族や若いカップルで混雑しており
まるでデパートの催事場の様。開館間もない休日とあって、沖縄らしからぬ「ヒトゴミ」を
感じる程の大盛況である。同じ建物の中に有りながら、先程まで感じていた美術館への印象
とのギャップは何なのだろう。かたや家族連れで賑わうアミューズメントと、一方は眉間に
皺を寄せたメッセージまみれの空間。美術ってもっと楽しい側面も持っているはずなのに。